86歳、やっとひとり ~ 母の「サ高住」ゆるやか一人暮らし ~

「何も起きないのが何より」の母のたよりと、「おひとりさまシニア予備軍」(=私と妹)の付かず離れずの日乗。

#18 引越し決定


【ここまでの展開】

「最期は(故郷)〇〇山の見えるホームで暮らすの💗 」 60代前半から”終の棲家”プランを持っていた母がついに行動に出た。気に入った施設も見つかり、いよいよ母の”移住”が始まる。



母の発案である私&妹”夏休み旅行中”の「ホーム体験入居」は、残念ながら叶わなかった。それでも私たちのイタリア旅行は母にあっさり受け入れられたし、結果的にこれが引越しのスケジュール固めにもつながってゆく。


引越時期を冷静に考えると、高齢者の場合は気候の穏やかな「春」と「秋」に限られてしまう。我が家の場合、2020年の4月には父の七回忌法要の予定があるし、仮申込済の部屋を1年後の秋まで引っ張る法はないので、現実的には9月に我々がイタリアから帰るのを待って、「10月~11月」に引っ越しを敢行するしかない。


「あなたたちの仕事もあるし“連休”がいいと思うの。引っ越しは11月頭の連休にしましょう。」母の号令と共に引越の日程が決まった。GWの「ホーム見学ツアー」からちょうど半年後の移住決行だ。


モノゴトはひとつ動き出すと、「誰か」や「何か」が横車を押さない限りまるでピタゴラスイッチの仕掛けのように次々と廻っていく。少なくとも我が家のメンバーに躊躇は無いし、決めたら即実行タイプの3人。あとは母の体に無理が無いよう気遣いながら、私と妹という「有能な兵隊たち」がひとつひとつミッションを遂行してゆくだけだ。


さあ、忙しくなってきた。
現在6月。これから5ヵ月弱のリードタイムの中で「日々の仕事」をしながら、「海外旅行(個人旅行)」「母の引越し」という大仕事をコンプリートしてゆかねばならない。元気な母とは言え堂々たる後期高齢者、今年の夏の「猛暑」で体調を崩さないことを祈るばかりだ。