86歳、やっとひとり ~ 母の「サ高住」ゆるやか一人暮らし ~

「何も起きないのが何より」の母のたよりと、「おひとりさまシニア予備軍」(=私と妹)の付かず離れずの日乗。

#28 母の日常


【ここまでの展開】

「最期は(故郷)〇〇山の見えるホームで暮らすの💗 」 60代前半から”終の棲家”プランを持っていた母がついに行動に出た。気に入った施設も決まり、引越しを経ていよいよ母の”新生活”が始まる。


母のホームでの生活はこんな感じ。


8:00〜9:00頃
スタッフさんが各室を訪問。ま、”生存確認”てとこですね。母はそれまでに部屋で軽く朝食。


10:00〜 お洗濯

共同のランドリールームもあるが、洗濯好きの母は部屋に洗濯機を購入。最近はランドリールームの乾燥機の使い方も覚え、ここから良く見える○○山に毎朝ご挨拶してから乾燥機に入れるのが日課。


11:00~
「ビデオ体操」に参加〜ティータイムにお付き合い。この”寄り合い”の茶飲み話が苦手だそうだ。


12:00~13:00 部屋で軽くお昼
柿の種をつまんでお茶を飲む程度の母には、ダイニングルームでのランチは多すぎるのでパス。


15:00頃〜 エクササイズ
最近は施設のマシンの使い方を覚えて、毎日20分間のウオーキングが日課。窓一杯の○○山を見ながらエクササイズ。やるなー。


17:30〜 夕食
ダイニングルームでの食事。いつものメンバーとおしゃべりしながら。


22:00 就寝



「この『お茶タイム』がめんどくさいのよー。体操や食事が終わったらサッサと部屋に戻りたいんだけど、それも角が立つし。。。」
母は女同士の他愛のないおしゃべりが嫌いだ。顔ぶれも決まっているし、大した話題があるわけでもない。まれに人の生活に立ち入ってくるような輩がいようものなら、私との電話での槍玉に上がる。


「ママねえ。世のOLさん達がどれだけそれで苦労してると思ってるのよ?共同生活のメンドクササは会社も老人ホームも同じだよー。」「まあ”ボケ防止”と思って、せいぜい皆さんとお喋りしてくださいな。」
「あはは、ミウちゃんにも同じこと言われちゃった。」


妹にもたしなめられたらしい。母のことだから、内心メンドクサイと思いつつ、結構まわりにはムダに愛想を振りまいているはずだ。まあ、あまり無理をせずにやってほしい。まだまだ先は長いはず、なのだから。