86歳、やっとひとり ~ 母の「サ高住」ゆるやか一人暮らし ~

「何も起きないのが何より」の母のたよりと、「おひとりさまシニア予備軍」(=私と妹)の付かず離れずの日乗。

#8 ヒアリング


【ここまでの展開】

「最期は(故郷)〇〇山の見えるホームで暮らすの💗 」 60代前半から”終の棲家”プランを持っていた母からついに号令が下った。2019GWに「ホーム見学ツアー」を決行すると言う。


マナカちゃんの体験談から学んだのは、「自分で決められるうちに動くこと」


病気やけがで、自分に「選択の余地」も「決定権」も無くなってしまってからでは遅いのだ。自分の人生をドライブするには、「運転技術」にも「愛車」の状態にも
見極めが必要。


それは私が遊びに行くたび、リアルタイムでマナカちゃんの展開を聞かされていた母にも伝わっていたことだろう。


***


お母様のホーム生活も落ち着いた頃、私と妹はマナカちゃんをお招きしてレクチャーをお願いすることにした。テーマは「経験者が語る、ホームの選び方と施設見学のポイント」


ヒアリングを肴に、私の部屋に集まった飲み仲間は4人。講師のマナカちゃんを囲んで、私と妹と、そしてちょっと下の友人1名。
「自分の将来の為に聞いときたい!」
これは私と妹にとっても同じこと。母の移住プロジェクトは、予備軍である自分達の「予行演習」なのだ。


そして”アニメ声”マナカちゃんのレクチャーが始まった。


「ホームを選ぶ基準はまずは“自立型か介護型か”。あとは”お金”でーす。」


段階的に、
 「完全自立型」
〜「自立&介護併存型」
〜「介護型」
があるから、ご本人の生活能力とこれから先受けたいサービスを考えて選んでネ。


後は「金額」次第で”環境”や”サービス”のレベルが変わるだけかな~?
うふっ、大きく分けると「介護系」対「エンタメ系」って感じ💓
私が行った「エンタメ系」で一番すごかった施設は~、ウィーンフィルが演奏に来てたの~♪


「ひえ~~~!!!」


これには後の3人もビックリだ。何が驚いたって、あのウィーンフィルに、日本の老人ホームに営業に来ている4軍だか5軍がいるってことに。。。


やっぱり先達の話は聴いてみるものだ。