86歳、やっとひとり ~ 母の「サ高住」ゆるやか一人暮らし ~

「何も起きないのが何より」の母のたよりと、「おひとりさまシニア予備軍」(=私と妹)の付かず離れずの日乗。

#35 シニアが色々


【ここまでの展開】

「最後は(故郷)〇〇山の見えるホームで暮らすの💗 」 60代前半から”終の棲家”プランを持っていた母がついに行動に出た。気に入った施設も決まり、引越しを経ていよいよ母の”新生活”が始まった。


この2月叔父の葬儀に参列したことで、長くご無沙汰していた母の兄弟の「高齢親族」と接点を持つことになった。


三女である母がこの1月に87歳を迎えたので、兄弟達もその前後。  
母の姉で、亡くなった叔父の奥さんが「91歳」。
葬儀には来られなかったが、母の妹でこのブログにも何度か登場している”リュウコばちゃん”「84歳」。
葬式のまとめ役をしてくれた末の弟「77歳」  


長寿を誇るN県の人たちなので、米寿を越えるまではとりあえず達者でいるのが普通のようだ。ちなみに彼らの母親であるおばあちゃんは、「101歳」の天寿を全うし、数えで百歳の敬老の日には県知事から賞状を頂いていた。そんなツワモノを親に持つだけに、年の割には皆さんお元気で、とくに頭の方がやたらしっかりしている。


とはいえ、だ。


前回はサラッと書いてしまったが、叔父に先立たれたナツエ叔母さん(94)は、これからは交通事故の障害を抱えた息子と”二人きり”になる。彼が年金受給年齢になるまで頑張るわ~、と言っているがオイオイあと8年もあるゾ!?


妹のリュウコばちゃん(83)は、母と一緒にホームに入るはずだったのが、踏ん切りがつかないまま今も一人暮らしを続けている。脚の具合が悪いというのにエレベーターの無いマンションの4階住まい(!)って、これ”孤独死最前線”でしょー!?


子供や孫に囲まれフツーに安泰な老後といえるのは末っ子の叔父だけだが、彼にしたところでもう80に近い。姉たちの覚束ない老後を支える余力はいくらなんでも無いだろう。


「皆さんこれから一体どうされるのでしょう!?」


母を無事「〇〇山が見えるホームで暮らすの~💗」の念願叶えてホッとしているうちに、今度はそのまわりの親戚から日本の高齢者問題がジワジワ立ちあらわれてきた気がする。


叔父さんのお葬式が”お引き合わせ”だったというのなら、これからはつかず離れずながらチョットは皆さんのご様子も見ていかないと。節分を経て、今年はそういう年回りなのかという気がした。


それにしても、我らがお母様。自分の老後の身じまいをサクサク整えて、念願通り故郷のホームで安心して暮らしているのは見事なもの。改めてそう思わされる機会にもなってしまった。